コンビニで「時給850円」レジ打ちも…「中山麻理さん」が語っていた「三田村邦彦」と離婚後のバイト生活
俳優の中山麻理さんが7月12日に亡くなっていたことを、息子で俳優の中山麻聖(36)が22日に自身のXで発表した。77歳だった。《最期は家族に見守られながら、穏やかに旅立ちました》という。
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【レア写真】「美貌は健在!」 離婚後は「時給850円」でコンビニバイトをしていた中山さん 若かりし日の水着姿も
後に“元祖クールビューティ”とも評された中山さんがお茶の間の人気者となったのは、1969年にスタートしたバレーボールのスポ根ドラマ「サインはV」(TBS)だった。海外メディアから“東洋の魔女”と呼ばれた女子バレーボール日本代表が64年の東京五輪で金メダルを獲得。以来、バレーボールブームが続く中で放送され、中山さんは主人公のライバル役を演じて人気だった。
74年には伝説のドラマ「傷だらけの天使」(日本テレビ)の第3話に出演し、その妖艶な体を惜しげもなく披露して驚かせた。その一方で、80年には俳優の三田村邦彦(71)と結婚し、ファンをがっかりさせたのだが……。
そんな彼女が久しぶりに「週刊新潮」の取材を受けたのは、東京五輪の2度目の開催が決定した2013年だった。
以下、本稿は「週刊新潮」2013年11月7日号のグラビアページ「中山麻理『今昔』物語」とワイド特集「『三田村邦彦』も驚く往年の美人女優『中山麻理』がコンビニバイト」を再編集しました。文中の肩書き、年齢等は掲載当時のものです。
コンビニでの働きぶり
「いらっしゃませ!」
明るい声が店内に響きわたる。制服姿で、茶髪のロングヘアを後ろで束ね、コンビニのレジに立つのは、65歳になった麻理様だ。薄化粧だから小じわは隠せないが、大きな瞳と高い鼻は変わらない。なによりその胸には「なかやま」と書かれた名札がついている。
ドラマのセットではない。東京・世田谷区内にある実在の店舗で、時給850円で働いているパートなのだ。
しかもこのコンビニ、ひっきりなしに客が訪れる繁盛店だ。それを次々と捌いていく。ちょっとの間でもレジから客がいなくなれば、商品棚をチェックし、減っていれば補充する。レジ打ちに戻り、それを済ますと、ポットの湯量を確かめる。季節柄、セール中のおでんの煮え加減を見て、決められた時間になれば、つゆの入れ替えも行う。またレジに戻ったかと思えば、隣のレジで客のイレギュラーな注文に戸惑うアルバイトに代わって対応している。この日は夕方5時から夜11時半まで、立ちっぱなしの働きづめ……。見惚れるほどの動きだった。
なぜ女優・中山麻理がコンビニのパートをしているのか。三田村との離婚後、3人の子どもを引き取った彼女は、芸能界復帰を果たした筈だった。このところテレビでは見かけなかったが、コンビニ勤務で糊口をしのいでいたのだ。
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