ドラマ撮影現場で“葛藤”も…TBS「初恋DOGs」は韓国チームが制作 視聴率ビミョーも見逃し配信好調

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長身の韓国俳優も話題

 最近、テレビドラマに韓国要素が目立つようになってきた。7月期で最も顕著なのがTBS系「初恋DOGs」(火曜午後10時)だろう。主演の清原果耶(23)がクールな弁護士、共演の成田凌(31)が動物しか愛せない獣医、韓国俳優ナ・イヌ(30)が大企業の御曹司をそれぞれ演じている。(※以下、ネタバレを含みます)

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 ドラマは「愛犬同士の一目ぼれから始まる こじらせ大人の3人の国を越えたラブストーリー」(公式サイト)なのだそうだ。それにしてもなぜ韓国の俳優が日本のドラマに相次いで出演しているのか。

 テレビ誌のライターがこう説明する。

「TBSは昨年5月に韓国の大手エンタメ企業・CJ ENMとの間でドラマと映画の共同制作協定を結びました。今回の『初恋DOGs』はその第1弾で、CJ傘下のSTUDIO Dragon(スタジオドラゴン)が制作を担当しています。

 日本側からは、二階堂ふみ(30)が主演した同局系『Eye Love You』の岡本伸吾氏、二宮和也(42)主演の同『ブラックペアン シーズン2』の伊東祥宏氏がそれぞれ演出を担当します。前作に韓国俳優のチェ・ジョンヒョプ(32)、後作に『冬ソナ』のチェ・ジウ(50)とキム・ムジュン(27)が出演していたのもこうした流れがあるからです。

 韓国側の演出は大ヒットドラマ『無駄なウソ-誰にも言えない秘密-』のノ・ヨンソプ氏。制作現場では日韓の協業体制が組まれています」

 STUDIO Dragonといえば、Netflixで配信された自社制作ドラマ「愛の不時着」、「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」、「ミスター・サンシャイン」、「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」、「涙の女王」などが軒並み世界的な大ヒットを記録したことで知られている。

 そんなヒットメーカーと組んだ「初恋DOGs」だが、視聴率は出足からビミョーな状態だ。7月1日放送の初回は世帯5.8%、個人3.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)、8日放送の第2話は世帯5.0%、個人2.6%、15日放送の第3話は世帯5.0%、個人2.8%と踏ん張ったものの“快走”とは言いがたい数字。それでもTBSとしてはメリットが多いという。

「見逃し配信TVerのお気に入り数は57.8万で、20日夜時点ではフジテレビ系『明日はもっと、いい日になる』(月曜午後9時)の55.8万、Snow Manのラウールがホスト役で出演している同『愛の、がっこう。』(木曜午後10時)の57.5万を上回っています。

 御曹司役のナ・イヌは昨年、韓国のtvNで放送された『私の夫と結婚して』で大ブレイクした身長189センチの超二枚目で、彼目当ての日本の女性ファンをかなり取り込めたのでは。また、STUDIO Dragon制作のドラマに出演すれば世界進出のきっかけになると清原の所属事務所も期待しているでしょう」(前出のライター)

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