ドラマ撮影現場で“葛藤”も…TBS「初恋DOGs」は韓国チームが制作 視聴率ビミョーも見逃し配信好調

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

日本の俳優×韓国の制作会社

 実際、ナ・イヌが出演した「私の夫と結婚して」は小芝風花(28)と佐藤健(36)のW主演でリメイクされPrime Videoで世界独占配信中だ。こちらもCJ ENMとSTUDIO Dragonによる初の日本映像作品として制作された。

 今年4月期放送の麻生久美子(47)主演のテレビ朝日系「魔物」は、「梨泰院クラス」や「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」を制作した韓国SLLとの日韓共同制作。このように「日本の俳優×韓国の制作会社」という組み合わせが目立ってきたのは確かだ。他にもフジテレビは韓国ウェブトゥーン原作「個人的なタクシー」を実写化してFODで独占配信する。

「ナ・イヌの初恋再会ロマンスドラマ『モーテル・カリフォルニア』がTBS系列のU-NEXTで7月4日から独占配信されています。『初恋DOGs』と連動させて配信の数字を伸ばしたいという思惑なのでしょう。

 TBSに限らず、テレビ各局は韓国側と手を組むことで世界配信にシフトしていく姿勢を強めています。背景にあるのが年々深刻化しているテレビ離れ。視聴率が最重視されているのは従来通りですが、配信にも注力していかないと生き残りは難しい」(民放関係者)

 ただ、課題は多いという。それは韓国と日本とではドラマ制作のプロセスが大きく異なるからだという。

「韓国の俳優は、出演するドラマの撮影が始まると、その作品に集中してCMなど他の仕事をセーブし、監督の演出にとことん付き合います。一方、日本の俳優はドラマに合わせて宣伝番組を朝から晩までハシゴしたり、CMやイベントなど他の仕事を目いっぱい入れたりしてしまうのでハードなスケジュールとなりドラマの撮影時間が限られてしまう。

 小芝&佐藤による『私の夫と結婚して』の撮影現場でも個別俳優のスケジュールを優先する日本側スタッフと、撮影にとことんこだわる韓国側スタッフとの間で大きな葛藤があったようです。日本の芸能事務所はCM出演のために、ドラマ出演を利用しているようなところがあるので、ドラマのレベルが上がらないのも当然です」(前出の民放関係者)

 日韓協業は良いことばかりではなさそうな……。

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。