彼女との不倫密会は「健康診断みたいな感じ」 39歳夫が築いた“生き残り同士”の不思議な関係
【前後編の後編/前編を読む】「苦しくて目覚めると、母が馬乗りに…」無理心中を生き延びた少年時代の哀しい記憶 妹を失い、引き取られた家で受けた“静かな拒絶”
「僕は母子心中の生き残りなんです」。そう語る水田隆宏さん(39歳・仮名=以下同)の哀しい記憶は、小学2年生の夜、苦しさで目覚めたときに馬乗りになっている母の姿に始まる。両親は商店を営んでいたが、母は父の不貞を気に病み、隆宏さんの妹を道連れにして命を絶ったのだった。生き残った彼は父方の叔父夫婦に引き取られたものの疎まれ、中学卒業を機に寮のある工場に就職した。...