「苦しくて目覚めると、母が馬乗りに…」無理心中を生き延びた少年時代の哀しい記憶 妹を失い、引き取られた家で受けた“静かな拒絶”

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【前後編の前編/後編を読む】彼女との不倫密会は「健康診断みたいな感じ」 39歳夫が築いた“生き残り同士”の不思議な関係性

 幼いころから「特異」な人生を歩んでいる人がいる。いや、考えれば誰もが唯一無二の人生を進んではいるのだが、それでも生まれついて家族がいないとか、幼いころに一家離散したとかは、一般的に言って「特異」な人生だろう。

「僕は母子心中の生き残りなんです」と、水田隆宏さん(39歳・仮名=以下同)は苦笑しながら言った。「よく言うんです、笑ってくれていいんですよって。...

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