参院選・東京“女たちの戦い”実況中継「『核武装は安上がり』発言でも大喝采の参政党候補」「疲れ気味の元女子アナ」「劣勢でも『私は幸せ者』と語る不屈の人」

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焦りを隠せない立憲民主党の塩村文夏氏

 午後6時半、新橋のSL広場前は場所柄や時間帯も相まって、300〜400人が集まっていた。スポットライトが当てられた壇上に立つのは、立憲民主党候補として東京選挙区から出馬している塩村文夏氏(47)と全国比例候補の蓮舫氏(57)だ。蓮舫氏は余裕の表情だが、塩村氏は必死に叫び続けていた。

「私、塩村あやかは1期6年間の中で、闇とも言われる部分に切り込んできました。悪質ホストの問題とか、特殊詐欺とか、トクリュウとか、国会では誰も取り上げなかった問題をいち早く取り上げ、闇に切り込んでいったのは私でございます」

「皆さんホームページを見てください。明日も街頭演説やっているからぜひ来てください! 私が訴えている政策どれも地味なもので、SNSでバズるものじゃありません。しかし、この国に絶対に必要な政策を私は並べています。今回議席を失ってしまったら、実現することができません」

 塩村氏の焦りを、前出の政治部記者が解説する。

「塩村氏は序盤の調査で数字が良かったのですが、中盤以降、勢いに翳りが出始めています。油断していれば7位に転落、もしくは落選してしまう危機感があるのでしょう」

 今回の東京選挙区は7枠あるが、6位と7位では雲泥の差がある。7位は非改選の補欠選挙の当選枠で、任期が2028年までの3年間しかないのだ。現職がいる党だと候補者調整が必要になり、比例代表に押し出されてしまう可能性もある。

 15日、塩村氏はSNSで感情をあらわにした。きっかけは立憲の小西洋之参院議員がSNS投稿。小西氏は〈どの調査報道も最後の第7枠は、立憲のおくむらまさよしと自民の二番手の争いになっている〉として、もう一人の立憲候補である奥村誠佳氏への「戦略的投票」を呼びかけた。それに対し、塩村氏は〈さすがにそれは失礼すぎる〉とキレ返したのだ。

 〈本日午後のフジテレビの情勢調査は私が7番手、最新の朝日は5番手です〉〈小西さんがおすすめする方法ですと、私は落選してしまいますよね〉と投稿。露骨に不快感を示した。

 だが焦っているのは塩村氏ばかりではない。

「余裕があるのは組織票を固めている、自民党の鈴木大地氏、公明党の川村雄大氏、共産党の吉良佳子氏、そして飛ぶ鳥を落とす勢いの参政党のさや氏くらいです。他の人たちは蓋を開けるまでどうなるか分かりません」(前出・記者)

 明日、有権者はどのような審判を下すのか。

デイリー新潮編集部

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