参院選・東京“女たちの戦い”実況中継「『核武装は安上がり』発言でも大喝采の参政党候補」「疲れ気味の元女子アナ」「劣勢でも『私は幸せ者』と語る不屈の人」

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街頭では人気の高い「不屈の女」

 午後4時半、浅草・雷門前では日焼けした女性が汗を拭いながら、ガラガラの声で絶叫していた。

「私はやっぱり政党のロボットになりきれなくて、無所属で出馬となりました!」

「どうか皆さんあと2日間、泣いても笑ってもあと2日。個人戦はここからが勝負です!」

 国民民主党から公認を取り消され、無所属での出馬に踏み切った山尾志桜里氏(50)である。
 
 各社の情勢調査では軒並み「当選圏外」扱いだが、30人ほどの聴衆が集まっており、演説中も足を止める人は増えていく。「いいぞー」「頑張れー」。つい先日までSNS上で起きていたバッシングが嘘のように、街頭では大人気なのだ。

「応援団としては漫画家の小林よしのり氏が有名ですが、最近は民主党時代に同期当選した仲間たちが応援に駆けつけたり、映画監督の山田洋次監督が支援のメッセージを公表するなど陣営は盛り上がっています」(前出・政治部記者)

 声をかけると山尾氏は立ち止まって取材に応じてくれた。

「やっぱり個人の気持ちを動かす選挙。投票箱が開くまでわからないと感じています。中でも女性の涙と声援が胸に迫ります。自分の票を自分で決める人たちの思いの集結なので。ただただ筋を通して真心で訴えていきたいと思います」

 不屈の姿勢ですね、と向けると「そうですか」と笑った。

「でも、確かに屈しないという気持ちはあります。公認の取り消しがあろうとなかろうが、国にとって先送りできない課題があるのに選挙の度に無視されていく状況がある。奇しくも無所属になってそれを正面から問うことができるので、私は幸せな候補者だと思っています」

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