聴衆はわずか20人!「ラサール石井」は社民党を「政党要件喪失の危機」から救えるか

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民主主義の社民党

 ラサール:私が子供の頃は、未来は夢と希望にあふれて輝かしいものだと思っていました。もちろん皆さんもそうでしょう。私が中学・高校にいた頃、日本はまあ普通だった。だけど30年くらい前から、どんどん日本がおかしくなっているじゃないですか……。

 公示日の7月3日に新宿駅南口(東京・新宿区)で行われた出発式のスピーチも、これと似た内容だった。また、10日にNHKで放送された「政見放送」の内容もほぼ一緒である。政権への不満をSNSで述べるようになってから芸能活動に支障をきたすようになったことまで、台本はきっちりまとめられているようだ。だが、「政見放送」では言っていないこともある。

 ラサール:何も社民党は社会主義の国を作ろうとか言っているわけじゃないんです。本当にちゃんとした民主主義の国を作ろうと思っているのは社民党だけですよ。今、社民党がなくなったら、日本の底が抜けてしまうんです。

 社会党の時代から“朝鮮労働党の唯一の友党”を謳い、北朝鮮による日本人拉致問題について“デッチ上げ”と言ってきたことを、ラサール氏が知らないわけがない。そして社民党から出馬したわけを、こう語った。

 ラサール:今、社民党は、政党要件ギリギリのところに、崖っぷちにいるんです。だから私は社民党から出たんです。さっきも言われました。「よりによって何で社会党から出るの」と。でも、私がこれまで生きてきた中で培った考え方や生き方が、今言ったようなものなんだから仕方がない。だからお願いします。私に、社民党に、力をください!

 果たして客が、票が、集まるだろうか。前出の政治部記者は言う。

「新宿での演説会ではコント赤信号の3人が揃う予定だったそうです。リーダーの渡辺正行(69)が『政党、主義主張に関係なく、友達なんだから話し合って応援するよ』と言っていたからなんですが、来たのは小宮孝泰(69)のみで、リーダーは仕事で来られなくなったといいます。今のところラサール氏の演説会にリーダーの姿はないようです」

 客を集めるためには、リーダーに来てもらって「待たせたな!」とやってもらうしかないのかも……。

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