きょうネトフリ配信「火垂るの墓」 庵野秀明が手掛けた「あのシーン」に注目! 高畑勲監督がアニメーションで描き続けたもの

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高畑勲さんが遺したもの

 そのほかにも、「ハイジ」や「ぽんぽこ」のセル画、背景美術、制作ノート、絵コンテなどを通して、高畑作品に通底する観察と構成の妙味が浮かび上がるという仕掛けになっている。

 併設のカフェでは「パンダコパンダ」(72年)をモチーフにしたフォトスポットや限定メニューも展開。作品世界の余韻に身を委ねる空間も用意されているという。

 高畑さんが遺したものは、決して絵空事ではなかった。現実を生きる人間と社会を描こうとするアニメーションの可能性そのものだった。「火垂るの墓」は、7月15日からNetflixで配信される。戦後80年の節目である今年、その記憶をつなぐ一本になるだろう。

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