【ポスト参院選】すでに始まった「頭の体操」のカギは次の「大イベント」
ポイントは北海道と東京
7月20日投票の日程で行われる参院選。自民・公明の与党で衆参ともに過半数割れする可能性が取りざたされる中、選挙後の政局はどうなっていきそうなのか。
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今回の参院選は248議席のうち改選は124議席と東京選挙区の欠員の補充を合わせて125議席をめぐって争われる。非改選の議席と合わせて「与党で過半数の議席(50)を確保すること」を目標にしているわけだが、それが微妙になった情勢が報じられる中、自民党の鶴保庸介参院予算委員長の「運のいいことに能登で地震があった」発言があり、与党の票をボディブローのように削る可能性が指摘され始めた。
「この鶴保ショックを受け与党で下限47とされていた議席が底を割り、45も想定される事態になりました。ただその一方で絶望的な情勢から盛り返し始めたとの見方もあります」
と、政治部デスク。具体的には自民が2人を擁立する東京と北海道だ。
2人当選のミラクル
「両選挙区では自民候補の共倒れが危惧されていましたが、選挙戦が始まって事情が変わってきました。まず東京で鈴木大地・元スポーツ庁長官の当選は堅い状況。行政機関を束ねた経験があり金メダリストで知名度も高く、見た目もさわやかというのはなかなかレアで、総じて受けが良いとの評価があるようです。もう1人の武見敬三前厚労相は鈴木氏の選挙が順調なことで、当初は鈴木氏に回るはずだった組織票を回してもらうことができ、当選圏内に近づいてきています。都連内で武見氏に距離を置く者はかなり多いとされましたが、他党を利するよりはマシということで武見氏寄りの行動を取り始めているとのことです」(同)
3つの議席を争う北海道では高橋はるみ氏、岩本剛人氏という現職2人が出馬している。
「トップは立憲現職が取りそうですが、2位と3位に自民の2人が滑り込む可能性が出てきました。東京と北海道で2つ取れるなら無所属議員を取り込むなどの工作を経るなどし、最低ラインとした50にもしかしたら到達できるかもと見られています」(同)
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