減税する?しない? 国民・玉木代表が「ブレまくり」のワケを自民党関係者が分析 「ウチの麻生さんに媚を売ったのでは」

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「約束が違う」「裏切られた」の声

 今月20日に行われる参議院議員選挙には「事実上の政権選択選挙」との声も。投開票日が迫るこの時期に「ブレまくり」と指摘されるのが国民民主党の玉木雄一郎代表だ。

「まったく、浅はかにもほどがありますよ……」

 ため息交じりに呟くのは、国民民主党の関係者。

「今月1日、玉木さんは複数メディアの取材に答えました。そこで“足元の賃上げの水準が持続すれば消費税減税は必要ない。いまの数字だと消費減税をしてまで景気を刺激する状況にはない”と言ってしまった」

 玉木氏は“減税派”を党の旗印としてきたはず。

「ウチは参院選の公約で“実質賃金が持続的にプラスになるまで消費税を一律5%に引き下げる”としています。実質賃金は昨年まで3年連続でマイナスが続いており、党には“約束が違う”“裏切られた”との批判が寄せられています」

 君子豹変か、小人革面か。

「自公国連立の実現を画策していたはず」

「ところが翌2日、玉木さんは改めて参院選で消費税減税を訴える考えを示した。トランプ米大統領が日本との関税交渉に不満を表明したことを受けて、記者団に“不確実性が高まり、消費税の減税は不可避になった”と説明。主張が一転したことで、有権者に“見せかけの減税派”と思われたかもしれません」

 そのせいか、同党の支持率は足踏み状態。玉木氏の二枚舌の理由を自民党関係者は次のように分析する。

「消費減税に強く反対する、ウチの麻生太郎最高顧問や森山裕幹事長らにこびを売ったのでは。“参院選後の連立相手には私もいますよ”とアピールする狙いでね」

 複数の世論調査によると、自公が参院選後に過半数を維持するのは微妙と伝わる。

「結果がどうあれ、衆院で少数与党の自公政権は選挙後に一部野党と組んで生き残りを図る。玉木氏は、それを見越して参院選で躍進を果たし、自分の価値を高めてから自公国連立の実現を画策していたはず」

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