減税する?しない? 国民・玉木代表が「ブレまくり」のワケを自民党関係者が分析 「ウチの麻生さんに媚を売ったのでは」

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玉木代表には“焦り”が

 が、そのもくろみはもろくも崩れ去った。5月に飛び出した“備蓄米は動物のエサ”とした自身の失言や、不倫疑惑を引きずる山尾志桜里氏の公認騒動などで、支持率が急落したからだ。

「減税に慎重な石破茂首相や岸田文雄前首相は、落ち目の玉木ではなく税に関する考えが近い立憲民主党の野田佳彦代表に秋波を送っている。参院選後は立民との大連立を目指すだろう」

 政治部デスクが解説する。

「自公国連立に前向きだった麻生氏も、最近は“減税派の玉木はダメだ”と漏らしています。森山幹事長は、参院選後は日本維新の会に手を突っ込んで多数派を形成し、その上で消費減税の阻止に動く算段だとも。維新は参院選で躍進が見込めず、首相候補になりうる人材も不在。自公維連立なら、自民党が首相の座を取れる可能性が高いですし」

 別の国民民主党関係者が後を引き取る。

「玉木さんの焦りは相当なもの。党内には彼がブレた理由を“麻生氏に『消費減税を引っ込めたら総理にしてやる』とそそのかされたから”とする声もある。起死回生の一手ならぬ“一声”だったんでしょうか」

 心の形(あら)わるる所は尤も言(げん)と色(いろ)とに在り――。

週刊新潮 2025年7月17日号掲載

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