異常猛暑で注目の「お天気コーナー」…一番人気“手作り小道具”がウリの「65歳気象予報士」とは
良純のブレイクも気象予報士から
「良純さんは森田さんの勧めで気象予報士の試験を受けたそうです。1997年に合格し、2001年から10年以上にわたって『スーパーニュース』(フジテレビ)のお天気キャスターを務めました。今ほど毒を吐くタイプではありませんでしたが、タレントが天気予報を担当するというギャップが面白がられました。現在のバラエティタレントのキャラは、これが原点と言えるでしょう」
現在、石原が主戦場とするテレビ朝日では、俳優の片岡信和(39)がお天気コーナーで活躍している。
「もともとはスーパー戦隊シリーズ『炎神戦隊ゴーオンジャー』(テレ朝)のゴーオンブルー役に出演したイケメン俳優ですが、19年に気象予報士に合格し、翌年春から『羽鳥慎一モーニングショー』(同)でお天気キャスターを務めています。むやみなハイテンションと予報終わりのストレッチ指導が特徴で、昨年から『有働タイムズ』(同)でピアノを弾きながら伝える天気予報も話題になっています」
変わった経歴ということなら日本テレビのお天気キャスター・木原実(64)もいる。
「『news every.』のお天気コーナーを務める木原さんは日大芸術学部の演劇学科を卒業後、声優の神山明さんの事務所に入ってレポーターとして芸能活動をスタート。87年に俳優の篠井英介らと劇団・花組芝居を旗揚げます。気象予報士に合格したのは95年ですが、それ以前から『NNNライブオンネットワーク』など日テレ系のお天気コーナーを担当していました」
気象予報士試験で変わった
フジの気象予報士として有名なのは「あまたつぅーっ!」の天達武史氏(50)だ。
「当時は日本気象協会所属というお堅いイメージでしたが、『情報プレゼンター とくダネ!』で司会の小倉智昭さんから『あまたつぅーっ!』と呼びかけられて鍛えられ、親しみやすいキャラも定着しました。『とくダネ!』終了後も後継番組の『めざまし8』、『サン!シャイン』と出演が続き、MCとの絡みやコーナーの仕切りもうまく、気象予報士でありながらタレントの域に達しています」
同じ気象予報士とはいっても、そのキャラは様々だ。
「かつてのお天気コーナーは天気予報の原稿を読むだけだったので、ビジュアル重視の女性アナウンサーやタレントが起用されていましたが、1994年に気象予報士試験がスタートしてからは気象庁の職員以外も予報業務を行ってもよくなったので、その役割も変わったと思います。専門知識があって説得力があり、詳しくわかりやすく伝えられる気象予報士の力が必要不可欠になりました。それだけに、誰がお天気コーナーを担当するかが重要で、予報士としての実力と人気が問われるようになってきたのです」





