異常猛暑で注目の「お天気コーナー」…一番人気“手作り小道具”がウリの「65歳気象予報士」とは

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 関東地方ではまだ梅雨のさなかなのに猛暑が続き、梅雨が明けた西日本では連日の大雨。異常気象ともなれば、気象予報士の出番だ。ワイドショーや情報番組で天気の話題がトップニュースで報じられると、気象予報士は番組終盤の「お天気コーナー」のみならず、冒頭から出っぱなしということも……。

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 民放プロデューサーは言う。

「例年より早い猛暑の到来に、各局の情報ワイド番組は“お天気コーナー”に注力しています。特別なニュースがない日は番組の尺が埋まるありがたい企画で、しかも“費用対効果”もいいので、演出サイドは“お天気ネタ”を積極的に取り上げる傾向にあります」

 天気がトップニュースになるときは、他にネタがなかったということか。

「もちろん、連日これだけ暑く、熱中症で搬送される方が増えれば立派なニュースです。それだけに、いつも以上に長時間の企画に耐えられるお天気キャスターを起用することが重要になります」

 現在、最も注目されるお天気キャスターは誰だろう。

「注目されているのは、恵俊彰さんがMCを務める昼の情報番組『ひるおび』(TBS)の森朗さん(65)でしょう。同じTBSの『サンデーモーニング』は手作り感のある立体フリップによるニュース解説が有名ですが、森さんも“天気小道具”を使ったわかりやすく楽しい解説が好評です」

 一見、近所のおじさんのような森氏だが、天気図に綿を使った拡大可能な梅雨前線を貼り付けて説明したりもする。もっとも、小道具がうまく機能しないことも少なくない。

“モリハラ”問題

「時間をたっぷりと使い、一つの企画として詳しく解説できる知識や話術も評価されています。これだけ長い尺を天気予報に充てる番組はありませんし、『森さんの天気予報』として認知されています。一方、司会の恵さんとのやりとりが話題になることも少なくありません」

 森氏の予報に対する恵のツッコみや“圧”がネットニュースになることも少なくない。

「“モリハラ”という言葉ができたほどで、SNSでも話題になっています。それだけ注目されているということで、“天気予報ショー”として高評価されています」

 そんな森氏、近所のおじさんどころか現在は気象予報会社「ウェザーマップ」の社長を務めている。

「ウェザーマップの創業者は、TBSの夕方の報道・情報番組『Nスタ』でお天気コーナーを担当する森田正光さん(75)です。現在は金曜のみの出演になりましたが、長らく“TBSのお天気キャスター”として同局の様々な出演しています。洗濯物がどのくらい乾くかを数値化した“洗濯指数”を発明したのも森田さんですし、2003年から21年まで元日の朝に『森田の新春天気!!』(TBS)という冠番組も持っていたほど親しまれていました。後輩にあたる森さんも参考にしていると思います」

 気象予報士で冠番組を持ったのは森田氏とタレントの石原良純(63)くらいではないだろうか。

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