アイス舐め、きわどいポーズが「私のプラスになるのだろうか」 ベテランが語る「職業グラビアアイドル」という生き方
求めてくれる方がいるのであれば…
その後、グラビアから一旦離れ、戻ってきたのは2015年。30歳となり、芸能界から離れることも考えていた頃に友人のグラビアアイドル・たしろさやかに紹介された事務所に入った。そこでグラビアを再びやらないかと声をかけられた。
「その事務所のときに初めて週刊プレイボーイで撮り下ろしグラビアを撮影してもらったんです。そこからはちょこちょこと雑誌に呼んでもらえるようになって。私はグラビアに全力で乗り気というわけでもなかったけど、需要と供給で考えた時に求めてくれる方がいるのであれば、それに応えていくのが一つのやり方かなと思って。そこからグラビアをずっと続けています」
質が低下する「グラドル」という仕事
グラビア、そしてグラビアアイドルという職業への思いは強い。
「私は30歳を過ぎるまでグラビアアイドルって名乗らなかったんです。だって雑誌のグラビアに載っていなかったから。雑誌で撮り下ろしのグラビアをした時に、やっと『グラビアやってます』って言えると思ったんです。多分それは古い考えで、今はグラビアアイドルと名乗るハードルが下がってきていると感じます。現在ではSNSで水着姿になることで、グラビアアイドルと表現される方も増えてきた印象です」
平塚と同じように、簡単にグラビアアイドルと名乗れることを危惧するグラドルは実は少なくない。誰でも名乗れる職業となれば相対的に価値は下がり、それに伴いグラドル自体の質の低下を招いているのが現状だ。
グラドルの増加、そして質の低下によって起こったのがコンテンツのクオリティの低下だ。特にイメージDVDはグラドルの質の低下を補うように露出や演出を過激化させている。それに伴い人気のあるグラドルはDVDを回避し、ますます売れず過激になる負のスパイラルに陥っている。
後輩たちへのメッセージ
平塚は芸能界の先輩として、イメージDVDを出そうとする後輩たちには次のように話す。
「私はもう覚悟してやっていますけど、若い子がなんとなくやるのだったら、過激な演出や露出過多なDVDの仕事はやらない方がいいと思います。事務所としてはDVDはパッと稼げるから楽だし、女の子としても芸能活動をしている稼働感が出るからやりたいと思うんです。ただ女の子にはそんなにお金も入らないし、一度出すとネットにはずっと過激なDVDのパッケージは残り続けちゃう。DVDも昔は人気のあるグラドルもやっていましたけれど、今はやることできちんとしたお仕事が難しくなっちゃうし、やるメリットはちょっとわからないですね」
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