過酷なダイエット企画で20キロ減 見た目の変化に賛否も…見取り図・盛山が愛される理由

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目立ちたがりな性格

 盛山は目立ちたがりな性格であり、人の輪に入っていくような社交性もある。だが、一方では見た目に似合わず人一倍繊細な部分もあり、そこ もかわいげがあると思われて、愛されているところがある。

 1月には一般女性との結婚を発表して、ファンに祝福されていた。6月22・29日放送の「見取り図じゃん」(テレビ朝日系)では、彼の結婚を祝うパーティーという設定の企画が行われ、彼と関係の深い芸人仲間が集まって、祝福の言葉を述べていた。あくまでもバラエティの企画の一環として行われていた部分はあったものの、根底には和気あいあいとした空気が流れていて、盛山が作る「人の輪」の温かさを感じさせるものになっていた。

 見取り図というコンビが人気を博しているのは、芸そのものの面白さはもちろんのこと、2人が人間として 魅力的であるという点も大きい。特に、盛山の親しみやすさは芸人としての明確な強みである。過酷なダイエットを成し遂げたことで、責任を持って務めを果たすという信頼感も得ることができた。今後も見取り図は、テレビの中でも舞台の上でも、変わらぬ熱量と誠実さで見る人の心をつかんでいくだろう。

ラリー遠田
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『逆襲する山里亮太』(双葉社)、『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)など著書多数。

デイリー新潮編集部

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