非難ごうごうの「橋本聖子JOC新会長」誕生の“ウラ事情”とは? 「超大物たちが入り乱れて大変なことに」

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「あいさつに行かなければ結果は変わっていたかも」

 JOC理事会に話を戻す。

 休憩後、三屋氏は他薦による立候補を決断。投票前に各候補が10分間演説した。橋本氏は裏金問題の潔白などを、三屋氏は山下路線の継承を訴えた。田嶋氏はプロジェクターを駆使するも、時間切れで尻切れトンボになってしまったという。

 三つどもえの投票は、橋本氏が1位となるも過半数に及ばず。三屋氏と田嶋氏が並んだため両者で再投票を行い、三屋氏が2位になった。その後、決選投票が行われ、橋本氏が選出された。

 先のJOC幹部は、

「田嶋氏が竹田前会長にあいさつに行かなければ、結果は変わっていたかも。少なくとも早過ぎました」

 後出しジャンケンの橋本氏に負けたわけである。

「逆に三屋氏は後出しが遅過ぎた。ろくに選挙運動ができませんでしたから」

 JBAの評議員会でも、三屋氏は苦杯をなめた。

「島田氏の新会長候補一本化を決定。利益相反については、“島田氏は理事会の議決に加わらない”ことで問題ないとの認識が示されました」(先のJBA関係者)

 オリンピックよりも見応えのあるドラマは、こうして幕を閉じたのだった。

週刊新潮 2025年7月10日号掲載

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