ある夫婦が沖縄で戦没者の「遺骨」を集め続ける理由 「戦争で亡くなった方々の人生、物語を伝えたい」
遺骨は語る……。沖縄の地中を掘り、忘れ去られた戦没者たちの骨片の声なき声に耳を傾け続ける、元記者夫妻がいる。
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【写真10枚】脊椎の一部を発見! 夫婦が集めた「遺骨」の実際の写真
「あなたたちが立っている足下にも……」
「あなたたちが立っている足下にも、遺骨があるんですよ」
沖縄を訪れた北海道在住のある遺族が語った一言が、浜田哲二・律子夫妻を遺骨収集の道へと導いた。哲二さんは元・朝日新聞のカメラマン、律子さんは元・読売新聞の記者というジャーナリスト夫妻である。
海外の紛争や国内の様々な問題を数多く取材してきた浜田夫妻にとって、沖縄は「今なお戦争の現実を肌で感じる場所」(哲二さん)なのだという。現役時代は休暇を利用して沖縄に通い、退職後は糸満市に事務所を構え、現在も遺骨収集の活動を続けている。
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