石破首相は即帰宅! 「安倍元首相を偲ぶ会」では「敵陣の中にいたようなもの」 現職議員たちが口にした“苦言”とは

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 6月29日、都内で開かれた「第3回 安倍晋三元総理の志を継承する集い」。昭恵夫人(63)や、旧安倍派(清和会)=解散=を中心とした議員ら約600人が故人をしのぶ一方で、石破茂首相(68)は……。

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そそくさと退出

 会の前半に登壇した石破首相は「あらゆる選挙を勝利に導いていただいた。その安倍元総理をお支えした」などとひとしきり思い出を語り、続く岸田文雄前首相(67)のあいさつを聞くと、そそくさと退出してしまった。

 安倍元首相(享年67)が2022年7月8日、参院選での応援演説中、凶弾に倒れて以降、急速に勢力を失った自民党。石破政権では衆院で少数与党に転落、先の都議選で大敗し、7月20日投開票の参院選も苦戦が予想されている。

 責任は総じてその政権運営にあるわけだが、当の石破首相は、現職議員の“生の声”に耳を傾けることはなかったのである。

「安倍さんのやることなすことに異論」

 石破首相の退出後、壇上に立った旧安倍派「5人衆」の萩生田光一元政調会長(61)は、「安倍元総理という羅針盤を失って、3年間、今それぞれの道で浮遊している……。(自民党は)こんなご批判をいただいているのだと思う」。遠回しではあるが、現職議員として政権批判の口火を切った。

 衛藤晟一元沖縄北方担当相(77)に至っては、「今の日本は平成21(2009)年の政権を失ったときのような状況にある。この参院選、どうなるか分かりません。今の自民党に国民が任せてくれるか」。続けて「安倍元総理の志を継承して日本再生のために頑張らなければならない」と語気を強めると、割れんばかりの拍手が湧き起こったのだった。

「石破さんは、安倍さんのやることなすこと異論を唱えた“政敵”ですから、この会は敵陣の中にいたようなものです。厳しい意見が飛ぶのを想定し、早々に退出したのでしょうが、最後までいて耳を傾けてもよかった。そうすれば、ちょっとは結束を意識させる展開になったのかもしれません」(全国紙の政治部デスク)

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