ビジネスカップルではなかった 山里亮太が妻・蒼井優の前で見せた「紳士的」な対応

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夫婦テレビ初共演

 6月26日、俳優の蒼井優が日本テレビの朝の情報番組「DayDay.」に生出演した。ここで番組MCを務める夫の山里亮太との「夫婦テレビ初共演」が実現したことが話題になっていた。

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 蒼井は番組内の「10の質問」コーナーに登場。家族で動物園に行ったことなど、プライベートなことも積極的に話していた。終始明るく笑顔を浮かべて話をしていた蒼井に対して、司会の山里はあからさまに照れて固くなっていた。2人の間のやり取りからは、普段の仲の良さが自然に伝わってきた。

 山里はボキャブラリーの豊富さとスムーズな進行に定評のある実力派芸人だが、夫婦として共に画面に登場した際に見せた「ぎこちない素顔」が、新たな魅力として視聴者に強く印象づけられた。2人の姿はいわゆる芸能界的なビジネスカップルという感じではなく、良い意味でごく普通の夫婦の親密さが感じられた。

 現在の山里の芸人としての強みは「紳士的」という言葉に集約されると言ってもいいかもしれない。かつては「ブサイクキャラ」「モテないキャラ」というイメージが強かった彼だが、結婚したあたりからその印象は変わってきた。もともと頭の回転が速く、相手を立てながら笑いを生み出す技術には定評があったが、近年はそこに人間としての誠実さが加わってきた。結婚をして、子供も生まれて、プライベートでの充実ぶりが公の場での振る舞いにも反映されている。

 山里が世に出たきっかけは、しずちゃんとのコンビ「南海キャンディーズ」として2004年の「M-1グランプリ」で決勝に進んだことだ。大柄でキュートなたたずまいのしずちゃんと、練りに練った鋭いフレーズでツッコミをいれる山里。その絶妙なコンビネーションが衝撃を与えた。

 このときにも山里の優しいツッコミが評価されていた。それまでのお笑いの世界では、女性のボケ役に対しても荒々しくきつい言葉でツッコミをいれるのが一般的だった。だが、山里はそのセオリーの逆を行き、あまり厳しいことを言わず、たしなめるような形の優しいツッコミをいれていた。2019年の「M-1グランプリ」で、ぺこぱというコンビの「優しいツッコミ」「人を傷つけない笑い」が注目されたことがあったが、山里はそれに先駆けて、女性である相方に対して優しい笑いを実践していた。だからこそ、そのスタイルが多くの人に支持されたのだ。

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