23歳アイドルの悩み「どうやったらバズるんだろう」 楽屋に「スマホスタンド」が当たり前

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

可愛さに自己肯定感

 FRUITZ ZIPPERが「わたしの一番かわいいところ」でブレイクしたように、昨今は可愛さを前面に出すグループが増えてきた。

「私たちがデビューしたての頃よりも、可愛さに自己肯定感を持てる世の中になって、そこ(可愛さ)に憧れて努力する若い子が増えてきたのかなと思います。アイドルが憧れの対象として身近になってきたという意味では、続けてきた身としてはうれしいし、いい時代になりました」

 そんな中で熊澤にも“推し”ができた。

「乃木坂46の池田瑛紗ちゃんです。同い年なんですが、私も推しを見つけたくて(笑)、初めてお顔が公開された時に、すっごいタイプで『この子だ!』って直感しました。お話ししてるところとか、ブログを見てると、知的な人柄も格好よく見えてきて憧れますね。まだお会いしたことはないんですが、いつか一緒にライブやお仕事ができたら最高です」

 昨今のアイドル界のトレンドは、とにかく“バズり”を狙うこと。TikTokでのキャッチーなダンスや、活動の中での珍エピソードがSNSで話題になってファン層の外にも覚えてもらうこともしばしば。

 あるいはライブでファンが撮った「奇跡の一瞬」も彼女たちをヒットさせる一因にもなる。Task have Funでも“バズらせたすく”のハッシュタグをつけてライブ中の写真を拡散させようとしているが、発信する側としては日々思案している。

「Xやインスタグラムも見てますし、バズったらその波がすごい大きいからそうなりたいなって思う反面、『何したらいいんだろう』って。他のアイドルさんとご飯行った時も『どうやったらバズるんだろう』っていう話になったり。皆考えてますね」

 かつての楽屋裏と違うのは、スマホスタンドや自撮り棒が当たり前になってきたことだそうだ。

「私たちが育ってきた時代は今ほどSNSが盛んじゃなかったので、やっぱりTikTokとかを使いこなしてるアイドルさんたちを見ると『私もやらなきゃ』って思います。最近の子って楽屋でもスマホスタンドを持っていっぱい撮ってるんです。昔はなかった光景ですね」

次ページ:Taskらしさ貫く

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。