23歳アイドルの悩み「どうやったらバズるんだろう」 楽屋に「スマホスタンド」が当たり前
熊澤風花インタビュー後編
「アイドル史上最高傑作」のキャッチコピーで、2冊目のソロ写真集『小さくて大切なもの』(秋田書店)をリリースしたTask have Funの熊澤風花(23)。メンバーの卒業もなく9年間アイドルを続けてこられた理由や、変わってきた業界模様も語った。(前後編の後編)【大宮高史/ライター】
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【写真】「背中に何もつけないで大胆に」…お気に入りを指す熊澤。プールでの姿、写真集アザーカット、全身ショットも
「土日は基本的にライブなんですけど、平日も新曲のリリース期間とかだと、もう2、3週間毎日何かしら仕事が入っています。だから移動してる時とか、スキマ時間には思い切りお休みモードになります。振付の動画とかも全然見ないです」
同い年の熊澤と白岡今日花、1歳年下の里仲菜月の3人でTask have Funが結成されて9年。熊澤はほぼ毎週末にはライブに出演する生活を送ってきて、2021年からは大学に進学。忙しい中でも「この前、2、3週間ぶりにしっかり1日オフがあって、『会えないの寂しくない?』ってなって、3人で昼飲みしました(笑)」と言うほどメンバー同士仲が良い。これこそが9年続けてこられた秘訣だという。
「全然ケンカしたこともないです。一度だけ、私がちょっと嫌な目に遭った時に、2人が『そんなことあり得ない!』って共感してくれたんですが、私はそのネガティブな気持ちを抱えたままライブに出ちゃって、楽屋に戻ってから『ライブはちゃんとやろうよ』みたいに言い合いになったんです。でも本気で私のことを思ってくれてのことだったのでありがたかったし、この熱さがTaskの良さです」
気づけば10年目。東京女子流にでんぱ組.incなど、かつてのアイドル戦国時代にフェスや対バンで切磋琢磨したグループも解散や卒業を経験していく。業界でも先輩になってきたことには「ちょっと寂しさはあります」と話すも、文化が変わってきたことも実感している。
「昔の楽屋はお互いライバルみたいな雰囲気でした。でも最近は『アイドルがアイドルに憧れる』みたいな関係性も当たり前になりましたね。大型フェスでも、ケータリングのところに大勢で集まって交流しているのは、今だからこその光景だなって思います」
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