評判が衰えない「あんぱん」が正念場 「嘘」と「実」を違和感なく連結させられるのか

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

虚と実の結合

 評判が衰えない朝ドラことNHK連続テレビ小説「あんぱん」が、正念場を迎えている。ヒロイン・若松のぶ(今田美桜)の敗戦前の日々は創作だったが、戦後はモデルの小松暢さんの後半生が下地になる。虚と実をどう違和感なく連結させるのか。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】

 ***

 のぶの高知新報への入社が、虚と実を結ぶにあたっての最大の障壁だった。1946(昭21)年、第66回のことである。

 暢さんの後半生の軌跡をのぶが辿る場合、どうしても欠かせないのは新聞社勤め。...

つづきを読む