「どうして反ワクの須藤元気さんを公認したんですか?」“医学部合格者数ナンバー1高校”で開催された国民民主・玉木代表の講演会で生徒から飛び出した“ド直球質問”

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怒気をはらんだ口調で直撃

 そして始まった質疑タイム。玉木氏が恐れていた“本質的な質問”がいの一番で飛び込んできたのだった。

「最初にマイクを握った生徒が『なぜ須藤元気を公認したのですか。反ワクチンを唱えている人をなぜですか』と切り込んだのです。決してウケを狙っているような様子はなく怒気を孕んだ真面目な口調だったので、会場はどよめきました」(同)

 玉木氏はたじたじになっていたという。

「『本人は過去の過ちで医療関係者にご迷惑をおかけしたと反省しています』と言った後、『もうそういう発信はしないよう確認書は取っている』だの『我が党に所属する医師免許を持っている議員と対談したので、そういった発信をこれからしていきたい』とかゴニョゴニョ言っていました」(同)

 ちなみに2人目の質問者も名門校の生徒らしい質問をしたとのこと。

「私学無償化になぜもっと反対しないのか、という意見を述べていました。『東海高校に通う生徒は医者の家庭ばかりで恵まれている。もっと公立に通う貧しい子達のためにお金を使うべきだ』と。まっすぐ過ぎる質問に会場は笑いに包まれ拍手が起きました」(同)

お粗末過ぎる“禊動画”

 玉木氏が須藤氏公認に疑問を呈する生徒の質問を受けて語った「我が党に所属する医師免許を持っている議員との対談」とは、6月30日に国民民主党が出したYouTube動画のことである。

 タイトルは〈須藤元気さんに科学の大切さを伝えました〉。須藤氏と玉木氏に加え、同党の衆議院議員で医師の福田徹氏が出演。須藤氏に「ワクチンは、個人を守るだけでなく、集団免疫を作って社会全体を守るために必要な正しい政策」といった今更ながらの“常識”をわかりやすく説いている20分程度の動画だ。

 授業を聞くようにメモを取りながら福田氏の話を聞いた須藤氏は、「自分自身、科学的根拠に乏しい発信だったなと反省しています」。玉木氏は「やっぱりしっかりコミュニケーションをして、科学的根拠に基づいて進めていくことが大切。国民民主党はそういう政策をブレずに改めてお示しできたと思います」と笑顔で締めていた。

 先に挙げた“ぶら下がり”とこの動画のセットで玉木氏は須藤氏の「禊を済ませた」と考えているようだが、はたしてエリート高校生たちは納得したのだろうか。

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