「カビ検査を行っていない業者もある」 “小泉米”の検査の実態について小売20社に尋ねてみた驚きの結果
大手小売20社に独自調査を実施
農林水産省は6月12日、HPで、
〈随意契約の政府備蓄米を買受者へ販売する際には、国自らメッシュチェックを行うか、買受者がメッシュチェック等の品質確認を行うことになっています。このため、国によるメッシュチェック、買受者によるメッシュチェック等の品質確認のいずれかは行われており、一部で報じられている「検査が『任意』になっている」ということは、事実ではありません〉
と発表。本誌報道を“否定”したが、
「農水省は当初、随意契約による備蓄米販売の案内文に“メッシュチェックを行わずに引き渡すことも可能”と記していました。これは“任意”以外の何ものでもありません」(前出・大手卸関係者)
現在、当該箇所は〈メッシュチェック等の品質確認を買受者自らが行う場合に限り、国によるメッシュチェックを行わずに引き渡すことも可能〉との文言に差し替わっているものの、「実際にはカビ検査を一切、行っていない業者もある」(同)というのである。
あらためて、農水省に聞くと、
「(国がメッシュチェックを行わないケースでは)各事業者の責任の下、品質確認を行ってくださっていると考えています」
と、民間業者に丸投げの姿勢だ。そこで本誌は今回、“小泉米”を扱う20社の代表的な大手小売にカビ検査の有無や方法等について直接、問い質した。
すると誰もが知る大手企業3社から「回答拒否」、さらに2社からは消費者の不安を招きかねない回答が――。
〈有料記事【「備蓄米カビ毒検査」大手小売20社への独自調査でわかった「不安な事業者」の実名リストと全回答】では、イオンやドン・キホーテ、コストコなど含め、調査対象となった全20社による回答の詳細を明かし、その問題点などについて検証している。〉
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