憧れの人とクリスマスに初デートも「なんか慣れてる?」と感じた理由 「SNSで誕生日が2日後だと知った彼が…」

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“混乱”のプロポーズ

 渡独後はビデオ通話で連絡を取り、11月には彼女が渡欧。スイスで自然の素晴らしさを、ベルギーでは宮殿などの美しさを満喫した。

 帰国後の24年12月。クリスマスに彼女の誕生日にとイベントめじろ押しの中、彼は交際記念日のプロポーズを計画。あのダムを再訪するつもりだったが、体調不良のため急きょ入院が決まり、26日に病院へ。全ての予定が水泡に帰し、あえなくプロポーズ計画もお流れに。

 年明け1月29日。「僕は結婚したいと思ってます」と告げた彼。若干微妙な言い回しだ。渡した指輪も婚約・結婚指輪ではなく、年末予定を全キャンセルしたおわびの贈り物だったため、彼女も混乱。「これってプロポーズ?」と確かめざるを得なかった。「そのつもりです」という返答を得てようやく笑顔を見せた。

 二人の夢は「阪神vs.西武の日本シリーズ」。音楽家同士というだけではない相性の良さがある。山歩きも共通の趣味。本業でも何度か共演し、6月21日は、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」序夜「ラインの黄金」で共演する。

 音楽でも山でも一緒に上り詰める楽しい人生が待つ。

週刊新潮 2025年6月26日号掲載

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