「娘の顔は腫れ上がり、洋服は血だらけで…」 歌舞伎界のサラブレッドの凄絶DV 妻とその母が告発 「“お前とお前の家族もつぶす”と脅されたことも」

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「倒され、顔を地面に押し付けられ……」

 結婚に際して、異例の約束も交わしていた。

「結婚のことはしばらく隠そう、と。発表したら、私は“奥様業”をやらないといけないけど、私にはできないだろうと言われました。私もやりたくなかったので、異存はなかった。あと、私が夜の仕事をしていたのも梨園では印象が良くないのではないかと、彼は気にしていました」

 人目をしのぶ結婚生活を送る中で、児太郎は梢さんの前でも飲酒するようになっていた。そして、決定的な事件が起きたのは21年11月。二人で食事をした帰りのタクシーで、

「ささいなことで口論になり、私は日頃の鬱憤(うっぷん)を吐き出しました。すると、彼が私の髪の毛をつかんできた。私がタクシーを降りると、彼に倒され、顔を地面に押し付けられました」

 目撃者の通報により、警官が駆け付ける騒ぎに。その警官の付き添いのもと、二人は家路に就いた。

「彼は警官に“こいつは酔っ払っているだけだから、大丈夫”と。家の中に入って私が“離婚したい”と言うと、腕を首にたたきつけられて……」

“これじゃダメだ。死んじゃう”

 児太郎は、その場から逃れようとする梢さんの髪をふたたびつかみ、馬乗りに。そして、冒頭に記した凄惨な暴行に及んだのだ。

「私も酔っていましたが、頭の中は冷静になって、“これじゃダメだ。死んじゃう”って。“待って。やめて。こんなことしたら仕事も全部ダメになるよ”って言って。向こうもハッとした様子でした。私が血だらけなので、焦っていたと思います」

 事態が公になることを恐れたのか、児太郎は梢さんが外に出ることを許さず、救急車も呼ばなかった。

「私は実家に連れて行ってと頼み、彼も“実家なら”ということで、タクシーで一緒に向かいました」

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