「娘の顔は腫れ上がり、洋服は血だらけで…」 歌舞伎界のサラブレッドの凄絶DV 妻とその母が告発 「“お前とお前の家族もつぶす”と脅されたことも」
【全2回(前編/後編)の前編】
歌舞伎の激しい立ち回り“荒事(あらごと)”は、江戸時代から観客の喝采を浴びてきた。が、これはあくまで舞台での話。祖父は人間国宝、父は重要無形文化財と、輝かしい家柄を継ぐ歌舞伎役者・中村児太郎(こたろう・31)は、その存在をひた隠す妻に凄絶な暴力を振るっていた。
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【実際の写真】顔面が異常に腫れ上がり、全身に痛々しいアザが…「凄絶DV」を受けた妻の姿(ショッキングな内容を含みます)
自宅の廊下で女性に馬乗りになり、男は女性の顔を殴り続ける。顔はみるみる血だらけになり、このままでは死んでしまうと恐怖を覚える女性に向かって、男は言った。「お前は黙ってればいいんだよ」――。
男の名は中村児太郎。祖父に人間国宝の七代目中村芝翫(しかん)、父に九代目中村福助(64)を持つ彼は、名門「成駒屋」の若手として、歌舞伎ファンには広く知られた役者だ。2013年に父の跡目、十代目福助の襲名が発表されたが、父の病気に伴い保留となっている。
「結婚についてご両親に何も言っていなかった」
一方、暴行の被害に遭った30代の女性は児太郎の妻・梢さん(仮名)である。といっても、二人の結婚は公になったことがない。
梢さんが打ち明ける。
「彼と初めて会ったのは10年ほど前。私が当時働いていた六本木のクラブでのことでした。その頃はお酒も飲まず、クールで優しいという印象でした」
交際を経て、21年1月に二人は入籍。梢さんは結婚前、児太郎の両親に会わせてもらえなかったという。
「何回かお会いする日を決めていたのですが、いつも理由をつけてダメになって。後で分かりましたが、彼は結婚についてご両親に何も言っていませんでした」
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