話題のドラマ「二番目の恋」はこれで終わってしまうのか 物語に仕込まれた“ウルトラC”とは

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23日に最終回

 俳優の小泉今日子(59)と中井貴一(63)がW主演を務めるフジテレビ系月9ドラマ「続・続・最後から二番目の恋」(月曜午後9時)が23日に最終回を迎える。鎌倉を舞台に、テレビ局のドラマ制作部所属のプロデューサー・吉野千明(小泉)と、鎌倉市役所観光推進課を定年退職後、指導監として働いている長倉和平(中井)の恋を描くロマンチック&ホームコメディーだ。(※以下、ネタバレを含みます)

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 16日に放送された第10話は手錠をめぐるドタバタ劇で視聴者を爆笑させる一方、最終回予告では千明と和平の関係に大きな進展がありそうな場面が盛り込まれていた。

 TVerのお気に入り数は129万と先日最終回を迎えたTBS系日曜劇場「キャスター」の78.9万を圧倒する人気ぶり。こうなると13年にわたって続いた人気シリーズのシーズン4を望む声も高まるが、実は「続・続」を引き継ぐ“ウルトラC”が仕込まれているという指摘がある。

 連続ドラマをウォッチングしているテレビ誌ライターがこう話す。

「今シリーズは59歳の千明と63歳の和平の“恋”が、どのような大団円を迎えるのかが最大の見どころです。主要キャラの年齢を考えると、シリーズは今期で最後と思った方が自然でしょう。しかし、だからと言って続編がないとは限りません。その“証拠”となっているのが劇中で頻繁に出てくる“月9ドラマ”の企画案募集です」

 振り返ってみると、今回のドラマは「月9」の中に「月9」が登場する不思議な“入れ子構造”になっていた。第1話早々から月曜午後9時(月9)枠の新規企画案募集のポスターが登場しプロデューサーの千明は「配信とかやりたいよね。なんでNetflixは私を誘わないのかね?」とボヤく姿が笑いを誘った。

 第7話(5月26日放送)では千明チームの佐久間(上川周作)が脚本家の万理子(内田有紀)に「(千明への片思いのドラマを)書いてくださいよ。読みたいし、見たいです。報われないかもしれないけど、応援したくなるような片思いのドラマ、書いてくださいよ」と懇願している。

 さらに第10話では、万理子が書いた月9企画案の脚本を局内のパソコンから送信するシーンがあり、千明から「これって誰が審査しているの? 社内の人間だよね」と聞かれた佐久間は「ドラマ制作部の高木さんと編成部の佐藤さんです」。千明は「当たり前だけどみんな年下~。あいつらに時代読めるのかよ、って話だよね。だって、この低迷期作ったのはあの人たちじゃない?」と嘆くことしきりだった。

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