「7月5日」津波予言で思い出す「ノストラダムスの大予言」 「人類滅亡」予測が外れた「五島勉」氏は「子供にショックを与えて申し訳ない」
まもなく7月5日がやってくる。国内のみならず海外のSNSでも広がる「2025年7月5日に大地震が日本を襲う」といった流説は、気象庁の野村竜一長官が「デマである」と完全否定しても収まる様子がない。まるであの時のように……。
***
【実際の画像】「7月5日に日本が大津波に飲み込まれ……」 恐ろしい“予言”のナカミとは?
デイリー新潮は6月11日配信の「『7月5日に東日本大震災の3倍の津波が押し寄せる』予言で大混乱が… 台湾では『地震を機に中国が侵攻してくる』と防災グッズが爆売れ」で、たつき諒氏(70)が漫画「私が見た未来 完全版」(飛鳥新社)の中で《突然、日本とフィリピンの中間あたりの海底がボコンと破裂》し、日本の太平洋側などに《東日本大震災の3倍》ほどの巨大な波が押し寄せると描き、それが冒頭の流説の根拠になっていることを取り上げた。
配信から6日後の17日、インドネシア東部のフローレス島で大規模な噴火があったことを“予言”の前触れとして挙げるSNSの投稿もある。もっとも、インドネシアは《日本とフィリピンの中間あたり》にはないが……。
得てして人は不安に怯えると、何でもそれと結びつけたがるもの。だが、こうした予言に既視感を覚える人もいるだろう。
「1999年7の月、空から恐怖の大王が来るだろう……」
16世紀にフランスで活躍した医師で占星術師のノストラダムス(1503~1566)が残した詩である。これが日本で最も知られたフランス語の詩となったのは、1973年にルポライターの五島勉氏(1929~2020)の著書「ノストラダムスの大予言」(祥伝社)が出版されたことがきっかけだった。1999年7月が“人類滅亡の日”として紹介されたのだ。社会部記者は言う。
[1/2ページ]