「私も後を追いたいと…」命を絶った父との約束が支えに “アイドル×お天気キャスター”ハードな二刀流への道

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4回目の挑戦で約束を果たした

 椿野は気象学を学ぶため大学に入学する際、気象予報士試験も頑張ると約束し、父にテキストを買ってもらっていた。

 大学在学中の合格は叶わなかったが、卒業後アイドル活動と並行しながら早起きや隙間時間を見つけ、さらに休日には1日10時間以上の勉強を重ね、ついに2024年3月に4回目の挑戦で気象予報士試験に合格した。父との約束を果たした瞬間だった。

 現在、椿野はアイドルと並行し「ウェザーマップ」に所属し、テレビ番組やネットの天気予報に出演。珍しいところではアイス「ガリガリ君」が食べたくなる指数を伝える「ガリガリ君天気マネージャー」なども務めている。

 お天気キャスターとなったことで、アイドルの時とは違うファンも増えた。一方でアイドルとお天気キャスターの“二刀流”は体力的にもハードだ。

「でもどちらの道にも叶えたい夢があるんです。アイドルとしては大きな会場でライブをしたいですし、もっといろんな方に知ってもらいたい。アイドルとして誰かを元気付けたり、勇気づけたいんです。同時に気象予報士としては生活や時に命に関わる大事な情報なので、その情報をしっかりと伝えていきたいです。どっちもできる限り続けていきたいです」

 もし、彼女の人生を天気で例えるとどんなものになるだろうか。

「つらい時期はアイドルに支えてもらいながら、今はこうしてアイドルになれて、そして応援してくださる方も温かくていい方たちばっかりなんです。アイドルをやったことで出会えたファンの方たちがいっぱいいるので、すごく幸せな日々を送ってます。だから快晴です!」

【椿野ゆうこ プロフィール】
2000年8月1日生まれ。京都府出身。血液型O型。身長155cm。現在は株式会社ノースサウンド、株式会社ウェザーマップに所属。気象予報士以外に防災士の資格を持つ。趣味は空を眺めること・ウクレレ弾き語り・アイドル鑑賞、ラーメンを食べること(まぜそばと二郎系が大好き)。所属する「ひめもすオーケストラ」は7/31(木)下北沢シャングリラにてワンマンライブ開催。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。ウェブメディアウォッチャー。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。その後、テレビ局のオウンドメディア編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆している。著書に日本初のグラビアガイドブック「一度は見たい! アイドル&グラビア名作写真集ガイド」(玄光社)。noteでマガジンを連載中 X:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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