「山尾ショック」の次は「蓮舫ショック」か 立憲民主党の悩ましい胸の内
都内を精力的に回る
国民民主党は今夏の参院選で比例代表に擁立する予定だった山尾志桜里・元衆院議員について、公認しないことを決めた。5月に擁立を発表して以降、報道各社の世論調査で党の政党支持率が下落傾向となっていた中で、山尾氏は自身にまつわるさまざまな疑惑を払拭すべく記者会見を敢行したが、わかりにくい説明に終始。これまで以上に批判が強まり、国民民主は“決断”を下した格好だ。
「山尾ショック」の顛末は野党第一党の立憲民主党にとって他人事ではない。
主として山尾氏への批判が拡散していったのはSNS上だった。となると、同様にSNS上で批判が強い蓮舫氏に関しても同様の現象が起きる可能性がある。参院選比例代表に擁立を画策する立憲民主としても頭の痛い難題のようだ。
蓮舫氏は東京都議選(22日投開票)が告示された13日以降、立憲候補の応援のため都内を精力的に回っている。
「その動きを見ても参院選で立憲から出馬するのは確定的だと思いますが、まだ正式に確定したとは聞いていません」
と、政治部デスク。
知名度は高いが人気は低く嫌われている
「立憲の執行部は蓮舫氏の出馬に積極的ですが、参院側は出馬のメリット・デメリットを天秤にかけて悩ましい胸の内を伝えているようです。蓮舫氏のことを山尾氏と同様、SNSを中心に“嫌われキャラ”と見る向きも多く、知名度の高さなどによるメリットよりも拒絶反応などによるデメリットの影響の方が大きいと判断してのことと見られています。先の都知事選では当選した小池百合子氏に次ぐ2位にさえ入れず、本人も大変ショックを受けたと聞いています。いったんは政界から距離を置いたという意味でも山尾氏と共通していますね」(同)
山尾氏のケースから見て、仮に蓮舫氏が「知名度は高いが人気は低く、強く嫌う人がいる」存在ならば、他の候補者への悪影響も想定しなければならないというわけだ。他党のケースだとはいえ「山尾ショック」に続く「蓮舫ショック」が起きることを恐れている状況ということになる。
「また、出馬にあたっては連合傘下の労働組合の一部を支援組織として蓮舫氏に回さざるを得ず、そのあおりを受けて労組の組織内候補が落選する可能性があり、参院側は難色を示しているわけです」(同)
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