身分証も看板も「中国語」に…群がる“火事場泥棒”たち 国土を食い荒らされるミャンマーの現実
国軍のクーデターによって混迷が続くミャンマー。いま周辺国が次々と影響力を強め、一部では「身分証が中国語」という異変まで起きているという。旅行作家の下川裕治氏が取材した。
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2021年2月の国軍のクーデター以来、ミャンマーは内戦状態に陥っている。当初は国軍に反発する民主派の軍事組織PDF(国民防衛軍)との戦闘が激しかった。しかし2023年の10月、ミャンマー周辺州の3つの少数民族軍が国軍に対して一斉蜂起。それに周辺州の少数民族軍が呼応し、戦闘は一気に広がった。...