【べらぼう】上級武士を手玉にとる福原遥「誰袖」 史実でもしたたかな花魁だった?
政治がらみの陰謀に積極的に加担する花魁
NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で、福原遥が演じる誰袖の存在感が急速に高まっている。なにしろ、吉原の花魁でありながら、蝦夷地(北海道)の松前藩がロシアと抜荷(密貿易)をしている証拠をつかもう、という政治的画策に加わっているのである。
事の発端は、第21回「蝦夷桜上野屁音(えぞのさくらうえののへおと)」(6月1日放送)で取り上げられた。老中の田沼意次(渡辺謙)が側近の提案を受け、蝦夷地を幕府の直轄領にし、産出する金銀銅などをもとにロシアと交易して、幕府財政を立て直そうと考えたことだった。...