“無意識の女性差別”に根差す社会の共通認識 韓国映画の話題作「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」が否定するもの
奔放な彼女と素顔を隠して生きる彼
「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」は、20歳で出会ったフランス帰りの自由奔放なジェヒと、ゲイであることを隠して生きるフンスがともにすごした青春を描いた映画だ。
それぞれに同級生たちの面白おかしい噂のネタにされた二人は、それをきっかけに遊び仲間になり、やがてジェヒの家にフンスが転がり込む形で同居し始める。酒と夜遊びと恋としくじりが満載の青春時代はそうやって幕を開ける。
韓国のクィア文学の旗手とも言われる、作家パク・サンヨンによる原作「大都会の愛し方」は、主人公のゲイの青年の一人称で綴られた連作短編だ。...