目を背けたくなる場面も…「あんぱん」戦時下の描写が異例の“長さ”のワケ ついに、ヒロインが“覚醒”

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軍隊で暴力

 朝ドラこと連続テレビ小説「あんぱん」の大テーマは逆転しない正義。それを描くため、敗戦前の日本が定義していた正義が活写されている。教育、婦人会、そして軍隊。目を背けたくなる場面もあるが、これを描くことは柳井嵩(北村匠海)のモデル・やなせたかしさんの遺志でもある。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】

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 穏やかな性格で戦争が大嫌いな嵩が兵隊になった。配属先は大日本帝国陸軍の小倉連隊。そこには上官からの日常的な暴力やいじめがあった。...

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