「死のうと思って練炭を買ったんや」「アイツが目の前にいたら殺している」 幹部がコカインで逮捕「日本駆け込み寺」創始者の“崖っぷちインタビュー”
「天罰だよ」ホストが事務所に茶化しにやってきた
「あの時はほとんど眠れなかった状況で…。ただ、なぜ個人の犯罪なのに団体や代表までが連帯責任を取らなければならないのか、という気持ちは今もある。娘からも『まずは謝罪でしょ』と電話が来たのですが、頭に来てブロックしましたから。ただ、そういう考えが世間の感覚とずれていたことは、時間の経過とともにわかってきました」
一番悔しかったのは、逮捕から数日後、オフィスに一人でいる時、ホスト風の男性3人が上がり込んできた時だったと振り返る。
「アンタ、いらんことするから天罰が下ったんだよ、って言われてね…」
玄氏は23年7月、駆け込み寺とは別に、高額な売掛金に苦しむ女性の親たちの相談機関「青少年を守る父母の連絡協議会」(青母連)を立ち上げた。青母連のロビー・広報活動もあって、今年5月、悪質ホストクラブの規制を強化する改正風俗営業法が成立した。それに恨みを持ったホストたちが茶化しにきたというのだ。
田中容疑者に対しては「殺したい」
悔しかったですか、と聞くと玄氏は泣き出した。
「死のうと思ってな。ドンキで練炭を買ってきたんや! ただ七輪は売っていないんや…死ねんかった」
そう言って、その時買ったという練炭が入ったビニール袋を記者の前に置いた。田中容疑者についてどう思うかと聞くと、ますます感情を爆発させてこう言い放つのである。
「俺の23年を返せと言いたい。アイツは留置場にいて正解。外にいたら、俺が殺して俺も死んでいるよ」
玄氏が3時間に及ぶインタビューで明かしたのは苦境ばかりではなかった。後編【幹部がコカインで逮捕「日本駆け込み寺」創始者が明かす「200億円詐欺会社との関係」と過去にもあった“トー横キッズ”女性との「不適切な恋愛」】では、駆け込み寺が公金を受給するに相応しい団体だったか疑問符がつくような話を明かしている。





