27年の時を経て文庫化…虫プロのカルト映画「哀しみのベラドンナ」山本暎一監督が遺した“まぼろしの時代小説”とは

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 新潮文庫の6月新刊のなかに、異色のタイトルがある。『大江戸春画ウォーズUTAMARO伝』だ。実はこの著者、山本暎一(1932~2021)氏は、「鉄腕アトム」や「宇宙戦艦ヤマト」にはじまり、近年では、監督作品「哀しみのベラドンナ」がカルト的な再評価を得ている、伝説のアニメーターなのである。

 本書は、そんな山本暎一氏の“まぼろしの小説”なのだという。実は、本書の企画・編集を担当したのは、デイリー新潮にもしばしば寄稿してくれている、新潮社OBの編集者・ライターの森重良太さん。...

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