「進次郎に変なことはさせない」 農林族のドン・森山幹事長が周囲に語る理由 小泉農水相が喧伝する「5キロ2000円」の落とし穴とは

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「実行力は正直心もとない」

 前出のデスクが重ねて言う。

「小泉農水相は大臣就任の直前まで自民党の政治改革本部の事務局長として企業・団体献金の見直しに関する議論を取り仕切る立場にありましたが、実際は企業・団体献金の禁止に後ろ向きな党の姿勢を代弁して“禁止より公開”という言葉を繰り返していただけで、なにもできませんでした。企業・団体献金の見直しは先送りの気配が濃厚です」

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は手厳しい。

「小泉農水相は父親譲りのアピール力で、国民に期待感を持たせるのは抜群にうまいのですが、実行力は正直心もとない印象です。農林部会長時代にはJAグループの改革に乗り出したものの、最終的に提言は骨抜きになりましたし、環境相時代もポリ袋を有料化したくらいで功績はありません。ワンフレーズで国民を引きつけるのはいいですが、実態が伴わなければ結果的に国民をだますことになります」

 後編【「JAは供給量を絞る可能性が高い」 備蓄米放出でもコメ全体の値段が下がらない理由 小泉進次郎氏の農水相就任に叔父は「予感が当たっちゃった」と歓喜】では、備蓄米放出でもコメ全体の価格が変わらない理由などについて詳しく報じる。

週刊新潮 2025年6月5日号掲載

特集「『備蓄米5キロ2000円』で大勝負 小泉進次郎コメ担当大臣の“叩き売り”に騙されるな」より

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