血まみれシャツの学生が「奴らは3歳の赤ん坊を撃った」…「天安門事件」から36年 日本人記者が目撃した“発砲と流血の現場”
6月4日は天安門事件の36周年に当たる。当時、筆者は産経新聞の北京特派員として、事件のほぼ50日前から北京入りし取材。事件当日も、未明から天安門広場やその周辺で、軍による攻撃で多数の学生や市民が死傷するなどの動きをつぶさに目撃した。以下はその体験記である。
【前編】では「軍の銃撃で多数の市民が負傷している」との一方を聞き、現場に駆け付けたところまでを記した。天安門広場近くの民族飯店(ホテル)の前で筆者が目にしたのは、黒焦げになって焼けただれた兵士の死体だった――。...