話題のドラマ「最後から二番目」に熟年世代が熱狂中 気になる「忘却のプロポーズ」の行方
関係性への“答え”
今回のハイライトとなったのが2014年の放送で和平が酔っ払って千明にプロポーズした日のこと。気になるその関係性への“答え”はどうだったのか。
律子の質問に千明は「付き合っているとか、付き合ってないとか、そういう感じじゃないんだよね」「1度だけプロポーズ的なことを言われたけど、向こう、絶対に覚えてないのよ。ずいぶん昔だし2人ともめっちゃ飲んでてベロベロだったの」と打ち明けた。
和平も「プロポーズをしたっていえばしたんですよね。でも、向こう、覚えてないと思いますよ。かなり酔ってたんで」と照れ笑い。離れた空間にいても胸の奥の思いは同じの千明と和平は、互いに結論を出さないことが楽しい、という達観した心境を異口同音に明かしたのだった。
夫の浮気とモラハラでバツ2となったキャリアウーマンのA子さん(50代)がこう打ち明ける。「2回も結婚してうまくいかなかったのでもう恋はしないと思っていました。でも、50歳を過ぎてから紹介された平凡で結婚歴のないサラリーマンにときめいて交際するようになってから考えが変わりました。彼は(和平や成瀬のように)心根の優しい人で一緒にいると幸せを感じます。ただ、結婚というゴールは目指したくない。婚姻届を提出するといった形式は、今の私たちには必要ないと思うんです」。
中高年世代がついつい嘆いてしまう体力の衰えと気力の減退は、年齢を重ねた千明と和平がいつも口にする言葉でもあるが、“ときめき”に年齢制限はないことを文字通り描いて見せた第7話だった。
一方、今後気になる展開を見せそうなのが和平の鎌倉市長選出馬だ。第3話で和平は鎌倉市長の伊佐山良子(柴田理恵)から食事に誘われ「私の後継者になってください。鎌倉市長に立候補しませんか?」と提案されたが、第7話では「迷っています」と返答。伊佐山は「迷うというところまで来て頂けたんですね」と喜んだ。
「どうやら全シリーズ最大の山場が迫ってきたようです。なぜなら和平が鎌倉市長になればキャリアアップになり人生も急変。長倉家や周囲の目も変わります。まさに集大成的なフィナーレです。千明が市長夫人になる最終回が期待できるかもしれません」(前出のテレビ誌ライター)
鎌倉市長選に圧勝する和平が見たいような、見たくないような――。







