話題のドラマ「最後から二番目」に熟年世代が熱狂中 気になる「忘却のプロポーズ」の行方
視聴スタイルが多様化
今期の連ドラでとりわけ注目されているフジテレビ系月9ドラマ「続・続・最後から二番目の恋」(月曜午後9時)。小泉今日子(59)と中井貴一(63)のダブル主演というだけでも興味をそそられる。2012年放送のシーズン1の後、14年にシーズン2が放送されてから11年。長い歳月の流れにもかかわらず主要キャストは健在でシリーズを通して同じ空気感を保っているのは驚異的だ。(※以下、ネタバレを含みます)
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視聴率の推移をみると、世帯視聴率は第1話9.4%、第2話8.4%、第3話7.8%、第4話7.9%、第5話7.4%、第6話7.2%、そして5月26日放送の第7話は7.0%と続落。個人視聴率は第1話5.5%、第2話4.8%、第3話4.5%、第4話4.5%、第5話4.3%、第6話4.1%で、第7話は4.1%と横ばいだった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。視聴率だけみるとじわじわと下落傾向にあるのだが、TVerのお気に入り数は125万8000と前回調査時より2万も増えている。
「第1期と第2期は木曜10時枠でしたが、今回は月9へ枠が移動しました。前作シリーズを熱心に見ていた視聴層が、録画してゆったりできる遅い時間帯に再生、あるいはスマホやパソコンでTVerを開き好きな時間帯と場所で視聴している様子がうかがえます。知り合いの熱心なファンは、月曜9時から録画して旧枠だった木曜午後10時に視聴している、といっていました。視聴スタイルが多様化していることを感じさせます」(テレビ誌のライター)。
第7話のタイトルは「ときめきに、年齢制限なんかない」。信州にある千明の実家から帰ってきた吉野千明(小泉)と長倉和平(中井)が帰宅すると衝撃の光景が広がっていた。カフェ・ナガクラには長倉家の面々に加え、千明のかかりつけ医・成瀬千次(三浦友和)、鎌倉観光協会の通訳バイト・早田律子(石田ひかり)らが偶然にも勢揃い。恋の鞘(さや)当てがまさに始まろうとしていた。
予想通り、千明の呼びかけで開かれた女子会で律子は「千明さんと長倉和平さんはどういった関係ですか?」とズバリ追及。同じ頃、カフェ・ナガクラでウイスキーを酌み交わす和平と成瀬。2人だけの“おやじ会”の最中、亡き妻にそっくりな千明に淡い恋心を抱いている成瀬は和平に2人の関係を問いただすのだった。
「事実婚の恋人として千明の実家を訪れた和平が『千明さんといると幸せです、楽しいです』と本音を漏らしたように、回を追うごとに千明と和平の距離が縮まっています。女子会とオヤジ会という別々の席でも、話題の中心となったのは千明と和平の関係性。核心を突く重大なシーンを同時並行的に進めた岡田惠和氏の脚本が冴えに冴えています」(前出のテレビ誌ライター)
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