偏差値74の進学校から得意な物理を選択し、私大の合格を目指した…女子柔道元日本代表「朝比奈沙羅」が明かす医学部受験
最初の医学部受験は力及ばず
だが、世界レベルの柔道家として国際大会に出場を続けながらの受験勉強は困難を極めた。最終的には化学の勉強を諦め、医学部としては珍しく、英語、数学、理科一教科(物理)の計3教科で受験可能な東海大学医学部の合格を目指したが、力は及ばなかった。
その後は「医学部受験に備えた数学・理科の学力を再受験に向けて落としたくなかった」という父の意向で、東海大学工学部を受験するも「医学部の不合格が決まっていたため、試験を受けているだけで涙が出てきて、答案が濡れてしまうような精神状態だった」こともあり、こちらも不合格に。
最終的には東海大学体育学部の合格を手にし、大学生活をスタートさせることとなった(第2回に続く)。
第2回【「不合格を経験しすぎて、受かる自信はなかったです」 柔道世界女王・朝比奈沙羅が明かす3度目の正直で医学部に合格できた理由】では、朝比奈紗羅選手が、柔の道と並行しながら医学部受験に向けてどのように勉強してきたのか、そして合格の知らせを聞いた時の気持ち、さらには将来の展望まで語っている。
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