「半日以上、両親の遺体のそばで…」 大阪池田市・夫婦死亡事件、残された女児にも刺し傷が 知人は涙ながらに「娘さんに愛情を注いでいた事実は、間違いなく存在」

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 5歳の女の子は両親が亡くなった家で、一人で生活していた。アルバイトの父親(38)が介護福祉士の母親(34)を殺害後に自殺したとみられる――。これを悲劇と言わずしてなんと表現すべきか。

 事件が起きたのは大阪府池田市の閑静な住宅街にある集合住宅の一室。5月20日の午前11時50分ごろ、家を出た女の子が、彼女の足で数分の店舗に駆け込んだのを機に発覚したのである。

 府警詰め記者によると、

「店の従業員が、迷子として保護した5歳女児から“父と母がけんかした。ナイフを持っていて、どちらかがけがをした”と聞いて110番通報。男女二人が寝室で見つかり、その場で死亡が確認されました」

女児の背中にも刺し傷

 男性の近くには刃体17センチの文化包丁が落ちていた。

「死因は、男性が首や腹部を刺したことなどによる急性心停止、女性は腹部を何度も刺されたことによる出血および空気塞栓、つまり出血死です。二人は女児の両親で、この集合住宅で3人暮らしをしていた。女児の背中にも刺し傷があったことが分かっています」

 父親が家族を襲い無理心中を図ったとされるが、

「女児の傷は全治2週間程度でした。現在、彼女はその治療中で児童相談所の保護下にあり、警察も詳しい聴取ができていません。彼女の回復を待って警察が話を聞き、父親を殺人容疑などで被疑者死亡のまま書類送検する見通しです」

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