「好きか分からない…」 迷う29歳女性の心を動かしたのは「強過ぎる押し」 12歳年下美女とゴールインした男性が明かす結婚ウラ話
「どうせ好きになるから」
初デートに臨んだ良栄さんには腹案があった。「半月後の福井開催を前に生まれ故郷の金沢ですしに誘う。そこで告白する」と。だが、彼への思いが判然としないという彼女に「今すぐじゃなくてもいいよ。好きになったら教えて。どうせ好きになるから」と自信たっぷりに早くもジャンを入れる。
彼女が「いつになるかも分かりません」と答えると、「だったら待ってても一緒だから今付き合おうよ」と握手を求め、二人きりで会った初日に交際が始まった。
44本のバラと共にプロポーズ
互いの開催日程がずれていることも往々にしてあり、空いた日に名古屋と茨城を行き来しながら愛を育んだ。24年9月には同居を始め、旅行好きのゆみこさんから沖縄旅行に彼を誘った。ただの旅行のつもりが、彼は「ここしかない」とひそかにプロポーズを準備。買った指輪をリュックに隠し持ち、肌身離さず現地で持ち歩く。
いつも手ぶらなのに様子がおかしいと訝った彼女が親友に「プロポーズ、あるかも」とLINEしたが期待に反し、食事時には何もなし。親友には「ごめん何もなかったわ。恥ずかしい……」とひそかに連絡した。
だが本番はこの後だ。食事中に模様替えされ、ハートのバルーンとバラの花44本が用意された部屋で「妻になってください」と良栄さん。ここは見事な変化球だった。いったん気持ちが緩んだところでのサプライズに、花束を受け取った彼女は大粒の涙をこぼした。
良栄さんは「45歳までは全力で、その後は50歳以降の人生を見据えながら競輪を続けたい」と話し、ゆみこさんは「結婚したので子どもが欲しい。競輪をやり切るだけやり切ってから、と思っている」。自身が4人きょうだいだけに「最低でも2人は欲しい」とも。
変化も利かせつつ、ストレートを駆け抜けそうだ。