結成以来最少の体制も「100%の3人が残った」 純烈のリーダー酒井一圭が自信にあふれる理由
第1回【スキャンダル、卒業、コロナ禍…武道館公演は「同窓会に」 3人になった純烈が語る16年の歩み】のつづき
2025年4月から、グループ結成以来、最少となる3人での活動を開始したムード歌謡コーラスグループの純烈。リーダーの酒井一圭(49)は残ったメンバーについて「純烈を100%理解してくれる」と語り、今後の活動に一切の不安はないと言い切る。
(全2回の第2回)
***
【写真】6人、5人、4人、そして3人に…写真で振り返る「純烈」の歩み
「10年ぐらいいてほしかった」
2022年末に卒業した小田井涼平(54)に代わり、2023年1月に加入した岩永洋昭(45)だが、純烈としての活動はわずか2年余りだった。
「加入から1年ちょっと経った4月に卒業を発表して、そこから1年間の3月末で卒業したからね。ホンマは10年ぐらいいて稼いでほしかったわけよ。まあ、俳優に戻ることであいつの俳優のポテンシャルは俺よりもあるから、オファーやいい出会いがあればエエよね」(酒井)
白川裕二郎(48)も、その決断の早さには驚いたという。
「嘘だろって思いました。覚悟を決めて入ってきたのに、1年ちょっとで辞める決断をするとは。もともと役者だったのを辞めて純烈に入るのは並大抵のことじゃない。それを断ち切って入ってきたのに……。本人的には思うこともたくさんあっただろうし、純烈よりも役者の仕事に魅力を感じていたのかなとも思うんです。不慣れなダンスや歌はそれまで極力避けてきたと彼はよく言っていたし、小田井さんの代わりに加入して、一人で練習する姿も見てきた。孤独もあったと思う。だからこそ、純烈を辞めてよかったね、と思えるぐらいの役者になってもらいたい気持ちはありますね」
後上翔太(38)は岩永本人の決断を尊重する。
「純烈をやることで得るもの、卒業することで手放さなきゃいけなくなるもの。その大きさも分かった上で決めたことなら。発表後は、岩永がいかに気持ちよく卒業して次へ向かう時間になるかを、4人で考えながら過ごしていたかもしれません」
3人体勢でも「紅白には出たい」
4月からは3人による全国各地のライブツアーが続行中だ。各会場では、4人時代に勝るとも劣らないファンからの熱い声援が響いている。
「3人体勢になっても、紅白歌合戦は目標。今年も目指していきたい」
白川はきっぱり宣言する。その上で、3人体勢での役割についてこう語る。
「純烈は最初の頃、小田井さんが台本を作ってくれたりしてたんです。だけどいつからか、台本があると、自分たちの良さが出なくなることもあるからやめましょう、となった。3人になってもやり方は変わらないし、どこかに穴があれば、誰かがそこを埋めるというふうになっていくのかな」
現在行われているツアーは、3人体勢になることは織り込んだうえでチケットが発売され、ファンもそれを理解した上で会場を訪れている。3人になった新鮮味も楽しみにしているかもしれない。その点について後上は次のように語る。
「3人で空いた穴を埋めていく過程が楽しめるというのと、以前はなかった穴が、実は3人の新しい味だと捉えてもらえるかも。それは多分、ステージを重ねながら育っていくものだと思うので、根っこにある純烈らしさ、楽しげな雰囲気、親しみやすさを変わらず表現できていれば、ファンのニーズには応えられていることになるのかなと。来てくれた人が『3人でも大丈夫そうね』とか『逆に心配だからまた行かなきゃ』と思ってくれたら嬉しいですよね」
[1/2ページ]



