結成以来最少の体制も「100%の3人が残った」 純烈のリーダー酒井一圭が自信にあふれる理由
辞め方が分からへんもん(笑)
これに対し、酒井は3人のほうが楽だと豪語する。
「どう考えても、6人より3人のほうが、“無駄”がなくて楽。6人のときも、5人のときも、新しい奴が入ったときも、ずっと面白がってやってきた。これからは3人でどうやってまた光らせるか、です。人数が減ることはネガティブに捉えられがちだけど、訳わからん奴が、どんどんおらんようになっただけやん、って言いたいけどね(笑)。(白川、後上の)2人は相当な純烈の理解者で、この2人の理解を100としたら、後の人は50行ってへんと思うよ。同じ釜の飯を食ってきたけど、小田井さんも岩永も助っ人外国人みたいな感じ。俺らがご飯に塩をかけるとするなら、あの人らなんか訳の分からん香辛料かけるみたいな面白枠やったし。もう辞めたのが4人、残ったのが3人で、少数派になっちゃった。どうやったら辞められますか。辞め方分からへんもん、俺(笑)」
だからこそ、当面、新メンバーの加入は頭に描いていない。
「AIやったらまだしも、今の純烈を理解できる人はいない。スタッフもメンバーも、増やしちゃあかんね。それは岩永が教えてくれた大事なこと。この人たちとだけやとこの漬物が作れるのに、新しい人にレシピ渡しても作られへん、みたいなもん」
還暦のリーダーにちゃんちゃんこ着せるまで
6月に50歳の大台を迎える酒井。そのリーダーが還暦を迎えるまでは、と後上は長期的に見据えている。
「赤いちゃんちゃんこを着たリーダーの還暦ライブみたいなものも、あと10年ぐらいやれたら現実になるんですよね」
それを受け酒井は今を「折り返し地点」と表現する。
「いよいよ折り返し地点。つまり、結成から18年だから、あと18年……いや無理だろと思いつつ、この命尽きるまでなんじゃないかなって思い始めてる。ここまで激動の純烈を楽しませてもらえる立場にいるということは、やっぱり続けた方がええんちゃうかなって。喜んでくれる人がいる限りは、やっぱりギブアップできへんやろな」
最年少メンバーの後上は心身の健康さの重要性を説く。
「心身ともども健康をキープしつつ、ライブなどでお客さんからもらえる刺激はガソリンしていけたらと思います。純烈は大企業でも終身雇用でもないけれど、続けていれば人生いいことがあるんじゃないか、という安心感を持って働ける。幸せなことだなと思います」
メインボーカルを張り続けてきた白川は18年を感慨深げに振り返る。
「18年間、辞めたいと思ったことは何度もありましたが、辞めないのも努力。我慢を続けてきたことで、いろんな素敵な景色を見させてもらったし、3人になった今も、新しい景色がきっとまた見られると思います。93歳になる母親がいますが、僕たちが活躍する姿をテレビなどで見せることが一番の薬になると思うので、これからも頑張っていければ」
語り口はそれぞれだが、純烈に対する愛は他の誰にも負けない。そんな思いを胸に、3人は新たな一歩を踏み出した。
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第1回【スキャンダル、卒業、コロナ禍…武道館公演は「同窓会に」 3人になった純烈が語る16年の歩み】では、昨年11月に成功させた初の日本武道館公演などについて語っている。





