「戦後日本を代表する知識人」丸山眞男の学説が、「ほぼ完全に否定」されてしまった理由

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 丸山眞男と言えば、戦後日本を代表する知識人である。東京大学法学部教授として日本政治思想史の講座を担当し、民主主義を擁護するオピニオンリーダーとしてカリスマ的な人気を集めた。

 しかし、意外なことに、丸山の著作には今日の学問的水準からすると問題も少なくなく、他ならぬ丸山の弟子にあたる学者たちの研究によってほぼ完全に否定されている学説もあるという。

 高校生の時に読んだ丸山の著書に強い影響を受け、自身も日本政治思想史研究の道に進んだ原武史さんは、新刊『日本政治思想史』(新潮選書)の中で丸山の学説が否定された事例を紹介している。...

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