「ファンと恋愛」はタブーから好感度上昇装置へ? 犬飼貴丈との交際報道の指原莉乃が見せた戦略性

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峯岸みなみに板野友美、篠田麻里子も……旬を過ぎたAKBアイドルたちが選んだ「ファン」との結婚

 AKB48出身者をはじめとする女性タレントたちの中には、「自身のファンだった男性」と恋愛・結婚することで、かつてのスキャンダルなどで低下した好感度を逆転させたケースが少なくない。

 その最たる代表例が、峯岸みなみさんだろう。AKB在籍中は丸刈り謝罪事件や恋愛報道で「問題児」のイメージが強かった彼女は、いっとき開き直ってやさぐれキャラのようになっていた時期があった。体形の変化や、大のお酒好きで「港区飲み会」にも出入りしていたなどのエピソードは、親近感を持たせるのには役立ったかもしれないが、アイドル時代のファンを失望させる行動に映ったことだろう。

 そんな迷走時代を経て、2022年には人気YouTuberである東海オンエアのてつやさんと結婚。てつやさんが熱心な峯岸さんファンであったという背景もあり、「夢がかなった」「一途な愛を貫いた」と称賛の声が広がった。峯岸さんもまた、「男性に翻弄される女性」から「愛されて守られる女性」へとイメージを転換し、結婚によって好感度を上げた。芸能人としての再浮上の一歩として、極めて戦略的かつ効果的な結婚だったともいえる。

 峯岸さんの同期である板野友美さんも似たような構図だ。EXILEのメンバーとの関係がうわさされた時期を経て、最終的にはプロ野球選手・高橋奎二さんと結婚。結婚のきっかけはお相手からの、「ずっとファンでした」という告白だったという。ちょっとヤンチャな見た目の板野さんが、ワイルド系のアーティストではなく、爽やかなアスリートと結婚したことで、板野さんのタレントイメージも安定。今では育児だけでなく、自身が手がけるアパレルブランドの発信も多く、「かっこいいママタレ」のポジションすら手にしている。

 一方、篠田麻里子さんのケースはやや複雑だ。実業家の男性と交際0日婚で話題を呼んだが、後に篠田さんの不倫報道が出て離婚。強気な「マリコ様」から一転してイメージダウンを招いたものの、昨年は新たな恋が発覚した。週刊誌報道によれば、お相手は篠田さんファンの経営者とのことである。ここでも再び、「顔や知名度ではなく、自分を大事にしてくれる存在とのつながり」を強調した交際宣言が報じられており、今後のイメージ回復の布石となっているのかもしれない。

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