「好きなんだ」に「ありがとう」と返答… すれ違い続けた二人を結んだ妹のアドバイス 12年ぶりの再会から家族になった同級生夫婦の結婚ウラ話

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実家に泊まっても交際に至らず

 初めて二人で飲みに行ったのは23年2月。彼は主催団体のラウンドガール役も彼女に依頼し、ビジネス上の付き合いが始まった。 

 9月に母校の文化祭へ出かけるなど、プライベートでの付き合いも開始。彼は香代さんの父母、妹やその息子とも面識ができた。食事をごちそうになり、自宅に泊まり。父親から「香代のどこが好き?」と問われ、「優しいとこですね」と応えることすらあった。

 そんな状況ながら交際に至っていなかったが、それゆえの言葉足らずのやり取り。香代さんの妹のアドバイスがなければ、すれ違ったままだったかもしれない。

100の言語で書かれた「愛してる」

 昨年12月23日、横浜の赤レンガ倉庫へ行き、彼は用意していたペンダントを渡した。「中をのぞいて」と言われて彼女がのぞくと「愛してる」の文字が100の言語で書かれていた。「これからの人生、長い時間をかけて“100の言語じゃ足りないぐらい愛してる”と伝えていく」と貴裕さん。究極の求婚だ。感極まって涙した香代さん。周囲から“けんかして女を泣かせている男がいる”とささやかれつつ歩き続けたのは笑い話。入籍日は香代さんの両親や妹と同じ日を選んだ。

 プロレス、キックボクシング、総合格闘技など何でも挑む貴裕さんは「家族のためならどんなこともやろうと思っている」と力こぶ。「互いの仕事を尊重しつつ、いつも笑い合える家族を作れたら」と話す香代さんのお腹には8月に誕生予定の第1子が。「韓流ドラマかよ!」と友人らにツッコまれるほど劇的な再会を果たした二人には、笑いの絶えない未来が待っている。

週刊新潮 2025年5月22日号掲載

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